TOPJOURNAL 【INTERVIEW】車×インテリア 垣根を超えたチームアップの価値と道程

【INTERVIEW】車×インテリア 垣根を超えたチームアップの価値と道程

 

 

journal standard Furnitureスタッフから見る GORDON MILLER MOTORS。

 

2020年秋にリリースした特別なGORDON MILLER MOTORSである<GORDON MILLER MOTORS for journal standard Furniture>。
その後の感染症の状況等によりリリース直後を除き展示や販売の機会が持てない状況が続いていましたが、この3月より徐々にイベントでの展示や常設店舗の準備も再開される見込みとなってきています。

 

今回は、これまでのご紹介内容とは角度を変え、今回の車両をともにつくりあげたjournal standard Furnitureのプレス兼吉祥寺店店長の勝山龍一さんにインタビュー。コラボレーションの経緯や思い入れについて語っていただきます。
記事の最後には今後の展示・販売スケジュールも記載しております。台数限定販売となりますのでご検討中の方はぜひチェックをお願いいたします。

 

 


 

 

 

 

家の中のことだけでなく、「どこを家にするか」を考える

 

今回のコラボレーションはどんなきっかけで始まったのでしょうか。

 

― 元々、車にはファッションやインテリアともっと交わることのできる余白やポテンシャルがあるって気がしていたんです。GORDON MILLERはその余白を埋める動きをしている良いブランドだなと思っていました。
僕自身、「journal standard Furniture」「ACME Furniture」というインテリアブランドを担当していながらも、家の中のことだけではなくてどこを家にするかという視点や、家の在り方みたいなものに目が向く時もあって。モバイルホームとかタイニーハウスとか、それこそバンライフとか、家の在り方にも色々出てきていて、どこでも自分の空間にしつらえるっていう考えが今後もっと発展してくるんじゃないかなって思ってたんですよ。
そんなタイミングで猿渡くん(GORDON MILLER ディレクター)と話す機会があって。彼もファッション業界出身だし目線は近いので、いろいろと意見交換をするうちに、それなら一緒に車をつくってみようと。

 

最初に話をしてから実際にお披露目できるまで、長い道のりだったと思います。

 

― 本当はもっと早くローンチできる予定だったんだけど、コロナの影響もあって延びてしまったんですよね。

 

当初のリリース予定は2020年春だったので、スケジュール面ではもろに影響を受けましたね。コロナ禍での生活意識の変容などがこのプロジェクトに与えた影響もあったのではないでしょうか。

 

― そうですね。家や車の中での過ごし方や車そのものの重要性なんかも大きく変わった時期でしたから。だからこそ今回の車と家の境界線を曖昧にするようなモデルの存在意義やメッセージ性も1度見直すことになったり。いろいろ感じたことを落とし込んだ部分もあるので、もしコロナ禍の前に発売していたらまた在り方が変わっていたかも知れないですね。

 

 

 

 

「コンプリートパック」よりも「ベースパック」

 

このプロジェクトは面白かったですか?

 

― 僕自身、車が大好きだから、楽しかった~(笑)。

GORDON MILLER MOTORSの担当の方々も、私が普段関わることのない全く別のフィールドの方々ですけどさすが専門的な知識を持った玄人の集まりなので、打ち合わせするも楽しかったですよね。きっと変なことや無理を言って困らせてしまう場面もたくさんあったと思いますが・・・。

 

勝山さんからのアイデア千本ノックを受け止めるたびにMOTORSチームが頭を悩ませていましたもんね。

 

― 結果、やりたいことが全部出来たかというとそうではないんですが、いま思えばそれが良かったのかもしれないです。

コンプリートパックみたいな感じでやりたいことを全部入れてしまっていたらコテコテしすぎて一部の好き者だけのものになっちゃうけど、逆に出来ないことがあったことで、オーナーさんに「ここからは好きにやってね」という余白付きで渡せるベースパックになったというか。そういうところは良かったなって思ってますね。

 

GORDON MILLER MOTORSのオーナーさんの話を伺っても、「あんまりつくり込まれすぎていないのが楽しい」という声は多いです。

 

― ですよね。インテリアもそうですが、ワンブランドで仕上がっているよりもスタイルや生活の変化に合わせて柔軟に好きなものを組み合わせていきたいという気持ちってあると思うので、その振り幅があるのはいいことです。

 

自分は何が好きなのか、しっかりわかっている方がGORDON MILLER MOTORSのオーナーさんの中にも多いので、そういった余白を魅力に思っていただけているんだと思います。そのバランスが、今回のコラボレーションモデルでもとれているということですね。

 

― そう思います。つくり込んで欲しい方は最初からもっと大きい、フル装備のキャンピングカーを買われるでしょうし。
そこまで豪華装備はいらないけど気の利いた車が欲しい、でもファッション性があって、自分でいじれる余白もあって可愛くて、っていうのを求めている方に見ていただきたいですよね。

 

 

 

 

オンリーワンの要素

 

どのような観点でインライン(通常)モデルにアレンジを加えていきましたか?

 

― 実はそこが一番困ったところで。インラインのモデルの完成度がすごいので(笑)。「どうする?!」ってなりましたよ。
考え方の部分の話になりますが、「バンライフ」とかって少し男性っぽいイメージが強いのかなという印象があって、実際GORDON MILLER MOTORSの既存モデルも質実剛健な感じが男好みな部分もあると思うんです。
今回のコラボレーションではJSFの目線から女性にとっても親しみを持ってもらえる車になるように、甘すぎず程よいバランスでアレンジを加えていった形ですね。

 

 

 

「このサイドラインの入れ方も、実はかなり悩んだところです。」

 

 

実際にお客様と接していてもそのメッセージが伝わっている感覚はあります。

 

― 例えば家族でGORDON MILLER MOTORSを検討しているとしたら、パパはインラインが好きで見にきたけど家族の好み的にはJSFモデルで、なんてことはありそうですよね。

 

いろいろとアレンジを加えたなかで特に「これはどうしてもやりたかった」ところはありますか?

 

― やっぱりこの、ソファのファブリックを用いたシートですね。
インテリアブランドをやっているなかで中核となるアイテムがソファ。そのためのファブリックも我々はオリジナルでつくっていたので、それは何としても車に入れ込んでみたいと思っていました。そうすれば例え他の部分がシンプルなつくりであってもJSFとのコラボレーションであることの個性はじゅうぶんに出ますし。
でも一番時間がかかったのもこの生地の検査でしたよね。最初は検査通らない雰囲気が出ていて、うちのソファ生地担当にも「どうにかできないか」って聞いて同時にいろいろな手を検討したりして。
無事に検査に通ったと聞いたときはうちの社内が「おぉ~!!」ってなったのを覚えてますよ(笑)。

 

 

 

 

車づくりは安全性や品質の面の基準が本当に厳しいですからね。ファブリックは一応、他にも候補があったんですよね。

 

― いくつかありましたね、コーデュロイとか。90年代のモケットシートっぽくていいかなとも思ったんですが、綿100%なのでどうしても経年変化が出て、それを好まれない方もいるでしょうし、このチェックがやっぱり一番しっくりきました。とにかく他にはないファブリックですしね。

 

確かにオンリーワン感は強いです。

 

― そうですよね。実際、このチェック生地のソファがACME Furnitureでも人気なんです。ファッショナブルな印象もありますし、アイコニックなので。

 

リビングルームを車の中に内包するという面でも、このファブリックの意味合いは強いと思います。

 

― 車の中をリビングルームに見立ててみると、シートがソファだから、だったらソファーの生地使いたいよね、という流れでしたからね。ソファそのまま車の中に設置してしまった感じは表現できていると思います。

 

 

 

 

車好きの目線を生かして

 

勝山さんがこの車に乗るとしたらどこに行きたい、何をしたいというのはありますか?

 

― どこ行きたいかな~・・・。ロードトリップはしてみたいと思っていたんです。
僕が再来年で40歳なんですけど、“やったことないことをしてみよう”っていう個人的な目標があって。なのでこの春も自分の車で行ってみようかなって思ってるんですけど。
まず東京から東名に乗って静岡で下りて、浜松を周って伊勢まで走って。京都、大阪を経由して最後はしまなみ海道ですかね。バイシクルキャリアをつけて自分の自転車を持っていって、瀬戸内海を走って帰ってくるみたいなことはやってみたいですね。
そういうプランもこの車で行くとなったら全然違うんだろうなあ。

 

長旅でも、途中で眠くなったらすぐに車で寝られますしね。

 

― そうですよね。行く先々でご当地の野菜を買って車内でちょっと料理したりとか、温泉入ったりとか、のんびりスピード出さず、左車線をずっと走ってるみたいな、そんなテンションが合いそうですよね。
あとは、この車でどこか行ったらそれこそ声かけられたりしそうだから、そういったコミュニケーションのツールにもなりそうだなって思いますね。

 

 

 

 

 

確かに、オーナーさんたちからは声をかけられることが多いという話はよく伺います。あとはオーナーさんどうしが偶然会って、駐車場で並べてみたなんてエピソードもありました。

 

― そういうのって普通の車にはない体験だったり関係性だったりしますよね。素敵なことだと思います。やっぱり。

 

勝山さんご自身も車好きとして有名ですよね。せっかくなので愛車についてすこしお聞きしたいと思います。

 

― いまの車は10年落ちのスバル<アウトバック>です。シンメトリカルAWDの水平対向エンジンは果たしていいのか?というところでスバルに乗ってみたかったんですよね。あとは北米でアウトドアする人が結構スバルに乗ってるって聞いたんですよ。それこそpatagoniaのイヴォン・シュイナードが<アウトバック>に乗っているとか。
ルーフキャリアつけたりゴツゴツのタイヤを履かせたりしながら北米のアウトドアマンが乗っていると知ると俄然興味が湧いて。

 

アウトドアな観点で選んでいるんですね。

 

― あとは、あの型の<アウトバック>に乗ってる人があまりいないというのもいいなと思うポイントではありましたね。あの型は不人気だったんですよね(笑)。
急にでかくなって、アメリカのマーケットを意識したつくりになって、日本ではウケなくなっちゃった。それがいいんですけどね。

 

そんな車好きの目線も、今回のコラボレーションには生かされているんですね。

 

― そうですね。僕以外にも車好きなスタッフは多いので、モチベーションも高かったですよ!

 

 

 

 

JSFの皆さまからの今回の車両の評判はどうでしょう。

 

― ルックやリーフレットの評判がすごくいいですね。まだ実物を見たことがあるスタッフが少ないので、触れる機会があったり街で見かけたりしたらいろいろ感想出てくると思うんですけど。

 

展示・販売系のイベントもなかなかできていない状況ですからね。スタッフの方々にもぜひ乗ってみていただいたりできるといいですね。

 

― 実際に運転してみるとか寝心地を体験してみるとか、させたいですね。

 

 

 

イベントや資料請求時にお渡ししているリーフレット。

 

 

車を売るよりも、あくまでその延長線上にあるスタイルを提案したい

 

JSFとして協業等で車をつくるということは過去にもやられていたのでしょうか。

 

― 今回のようにキックオフから自由度高くできたのはGORDON MILLERが初めてですよ。こんな形の取り組みはかなり珍しいはずです。

 

インタビューの最初のほうで「やりたいことが全部できなかった」というお話もありましたが、それはどんな部分でしょうか?。

 

― いろいろありましたね。細かく言うとドアノブを木にしたいとか(笑)。難しいのはわかって言ってましたけどね。新車としてしっかりとした保安基準を満たして提供するというGORDON MILLERのプライドもありますし。
一方で、こちらの要望に対して、それは無理かもしれないけどこういう方法ならできるかも、と解決策を見つけてくれたりもしました。リアハッチを開けたところのフラップ式の扉部分の仕様とかはそうですね。そういう意味では本当に、キャッチボールの多い、ちゃんとした協業だったと思いますよ。

 

両ブランドのそもそものスタンスにも共通点があったように思います。

 

― 車自体を売りたいというよりも、生活の仕方とか暮らし方とか車との過ごし方を提案しているGORDON MILLERのスタンスがJSFのインテリアへの向き合い方にも通ずるものがあって、その点ではうまくはまった感じはありましたよね。

 

もしまた機会があったらやりたいですか?

 

― やりたいですね。GORDON MILLER MOTORSの方々はやめてくれって思ってるかも知れないですけど(笑)。
次はバンじゃない車種でとか。それに、うち以外にもGORDON MILLERと一緒に何か作りたいというブランドはいっぱいいそうですけどね!
それよりもいまは、コロナでなかなかできていない今回の<GMLVAN V-01JSF>、<GMLVAN C-01JSF>の展示販売の機会が多くとれて、たくさんの方々に車を見ていただけたら嬉しいです。

 

 


 

 

 

勝山龍一さん

 

journal standard Furniture、ACME Furnitureのプレスに加え、吉祥寺店の店長も兼任する名物スタッフ。
今回のコラボレーションでは中心メンバーとして参画。

 

 


 

GORDON MILLER MOTORS for journal standard Furnitute
展示・販売スケジュール

 

大阪キャンピングカーショー

開催日程:3月13日(土)・14日(日)
開催場所:インテックス大阪

展示車両:GMLVAN C-01JSF、GMLVAN V-01、GMLVAN C-01

 

GORDON MILLER LAB. OPEN GARAGE DAY

開催日程:3月20日(土)・21日(日)
開催場所:GORDON MILLER LAB.

展示車両:GMLVAN V-01JSF、GMLVAN C-01

 

これ以降のスケジュールも決定し次第順次お知らせしてまいります。